ロゴデザインだけでは伝わらない?「ブランド設計」の重要性とは
LABO ブランディング ロゴ・CI・VI
はじめに:「ロゴだけ」では届かない時代に
「まずはロゴをつくりたい」
ブランディングのご相談で、最初にいただく言葉の多くがこれです。
もちろん、ロゴはブランドの“顔”ともいえる重要な要素です。
しかし、ロゴ単体では本当の意味で「伝わるブランド」にはなりません。
なぜなら、ロゴは“結果”であって“出発点”ではないからです。
この記事では、ロゴとブランドの関係、そして企業にとって本当に大切な「ブランド設計」について、ノーツデザインオフィスの視点でわかりやすく解説します。
ロゴは「ブランドの象徴」であって「ブランドそのもの」ではない
ロゴとは、企業やサービスを一目で識別できる「視覚記号(シンボル)」です。
ですが、それ自体がブランドの中身を語るわけではありません。
たとえば、あるロゴが「信頼感」「革新性」「親しみやすさ」を感じさせるのは、
その裏にある理念やメッセージ、ユーザーとの接点すべてが一貫しているからです。
ロゴはブランドの「入り口」であり、「ゴール」ではない。
ロゴがきちんと機能するには、その裏に“語るべき中身”が必要なのです。
「ブランド設計」とは何か?
「ブランド設計」とは、
企業やサービスの価値・方向性・伝え方を明文化し、かたちに落とし込む設計図のことです。
主に整理する項目は以下のとおり
項目 | 内容の例 |
---|---|
ミッション | 私たちはなぜ存在するのか |
ビジョン | どんな未来をつくりたいのか |
バリュー | 大切にしている価値観は何か |
ペルソナ | 誰に届けたいのか |
トーン&マナー | どんな言葉・ビジュアルが適しているか |
コアメッセージ | 一言で言えば何を伝えたいのか |
これらが明確になることで、
ロゴやコピー、Webサイト、名刺、パッケージ、店舗空間などに一貫性が生まれます。
「ロゴだけ」のブランディングが失敗しやすい3つの理由
1. コンセプトが定まっておらず、何度も修正が発生する
ブランドの核となるメッセージが曖昧なままロゴ制作を始めてしまうと、「やっぱりしっくりこない」ということが起こりやすいです。
2. 他のデザイン要素(Web/パンフ/名刺)に展開しにくい
ロゴが単体で美しくても、他の媒体とつながりがないと一貫性のある印象を与えにくい。
3. 社内外に浸透せず、結局使われなくなる
ロゴを変更しても、社員の言葉や接客、広告などにブランドの「らしさ」が反映されなければ意味がありません。
「ブランド設計」があると、こう変わる
ロゴデザインを「ブランド設計」のあとに行うと、
見た目だけでなく“意味”が伝わるロゴになります。
たとえば、あるブランドのロゴが「温かみのある手書き風」であれば、それは単なる好みではなく、「顔の見える関係を大事にするブランド」であるという姿勢を視覚的に表現していることになります。
また、トーン&マナーが設計されていれば、
- 広告コピーも
- 商品名も
- 採用の求人ページも
“そのブランドらしい”一貫性を持った表現が可能になります。
まとめ:ロゴは「結果」。まずは“土台”づくりから。
ロゴだけをつくってもうまくいかないケースがあるのは、
“ブランドの土台”がないまま見た目を整えようとしてしまうから。
まずは、
- 「誰に何をどう伝えたいのか?」
- 「私たちらしさとは何か?」
を言語化するところから始めることで、伝わるブランディングが可能になります。
ノーツデザインオフィスでは、
ブランドの“核”を一緒に掘り起こす戦略設計から、ビジュアルへの落とし込みまで一貫して支援しています。
▶ ご相談・お問合せはこちら
東京・ブランディングデザイン会社といえば、ノーツデザインオフィス
ロゴだけでなく、「伝わるブランド」を一緒につくってみませんか?
→ ご相談・お問合せフォームへ